買い物をしたあとのラーメンが美味いのは間違いない

奥側のカウンター席で大荷物を足元に下ろし、窮屈そうにしながら座席に腰掛けるM・Tに向かってN・Tが言った。
「まず家にあるもので揃えりゃいいのに。第一、そんなに持って行けんのか?」
昔からM・Tは何事も前倒しで動いてしまうせっかちなところがあった。
「それに、現地調達って手立てもあるんだし」私も逸るM・Tを宥めようとする。
「最低限の準備は必要だろ。それに青梅は何もない。お前らだって今さっき見てきただろ?現地に着いてからじゃ遅いってことも考えられる。お前らこそ、そんな行き当たりばったりの心構えで大丈夫なのかよ」
M・Tの自立にかける意気込みは樹達とは比較にならないほど強かった。
「お……俺もちょっと明日にでも行って来るかなあ、ホームセンター。念のために」
N・Tもまた、M・Tのひと言に突き動かされるところがあったようだ。
「まあ、備えあれば憂いなしって言うしなあ」
 ホームセンターに行ってまで揃えなければならないものがあるのか未だに分からないが、私はN・Tに合わせるような口振りで言った。
「そうだよ。大体にしてお前らは行き当たりばったり過ぎるんだよ。昔から」
 M・Tが言うと、N・Tがふざけた顔をしながら、向かい側の席で口を尖らせていた。
 他愛のない会話で何だかんだ盛り上がれるのは今日で最後かもしれないと思いつつ、私は運ばれてきたばかりのラーメンを口で冷ましながら啜った。脱毛ラボ スピード脱毛 料金